2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

川端香男里(かわばた・かおり)著「ユートピアの幻想」

講談社学術文庫1094、1993年。ISBN:9784061590946 ・読了 「トマス・モアはギリシャ語の否定語「ウー」と場所を示す「トポス」を組み合わせて、 『どこにもない』という意味をもつ架空の国を描いた」(P.24)

川村邦光編著「戦死者のゆくえ 語りと表象から」

青弓社、2003年。ISBN:9784787232243 ・読了。ほとんどが靖国神社にかかわる論考やエッセイ。

今井清一編著「日本の百年5 成金天下 1912〜1923」

ちくま学芸文庫、2008年。ISBN:9784480090751 ・読了。このシリーズをこつこつと読み進めているが、今回は「中心になる大事件がなく」淡々とした読後感。

ミシェル・フーコー著「社会は防衛しなければならない」

ミシェル・フーコー講義集成6、コレージュ・ド・フランス講義1975-1976年度 石田英敬/小野正嗣=訳、筑摩書房、2007年。 ・読了。とにかくフーコーの講義はテーマの雄大さと迫力に満ち溢れている。

ジョアキン・モンテイロ著「天皇制仏教批判」

三一書房、1998年。ISBN:9784380982927 ・読了、といっても仏教専門用語はほとんど頭に入らなかったが・・・・。

小林英夫著「日本ファシズムの群像」

校倉書房、1984年。ISBN:9784751716205 ・読了。 ・日本のファシズム運動を担った典型的なファシスト、「新体制構築派」の北一輝、石原莞爾、 田中智学、「現状破壊派」の井上日召、橘孝三郎、権藤成卿、最後に「革新官僚」岸信介を 論じる。

ロバート・ダーントン著「猫の大虐殺」

海保眞夫・鷲見洋一=訳、岩波現代文庫・学術185、2007年。ISBN:9784006001858 ・読了。 ・久々にヨーロッパ近代史というより社会史・民衆心性史を読む。 ルソーの読者を論じた「読者がルソーに応える」が面白かった。

J・J・バハオーフェン著「母権論序説 付自叙伝」

吉原達也=訳、上山安敏=解説、創樹社、1989年。 ・読了。 ・「いったい著者は進歩を志向しているのか、原始への回帰を志向しているのか、 アジア=オリエントに起源をもつ母権制へ心情的な傾きを示すのか、オリュンポスの ギリシャ文明と父権主義のキリス…

酒井直樹著「希望と憲法 日本国憲法の発話主体と応答」

以文社、2008年。ISBN:9784753102600 ・読了。 ・本書で引用・翻訳しているライシャワーの1942年9月14日の「対日政策に関する覚書」は、 あまりに戦後の占領政策そのままであることに驚いた。

橋本文三編著「日本の百年4 明治の栄光 1889〜1900」

ちくま学芸文庫、2007年。ISBN:9784480090744 ・読了。こつこつと読み始め、最後は一気に通読。面白かった。

アジット・S・バラ/フレデリック・ラペール著「グローバル化と社会的排除 貧困と社会問題への新しいアプローチ」

福原宏幸/中村健吾=監訳、昭和堂、2005年。ISBN:9784812205112 ・読了。現代の重いテーマである貧困と社会的排除を扱った本。 南北問題、中心/周辺など世界の貧困に関する概念枠組みが失効しつつある現在、 グローバル化がもたらす新たな”差別”、社会的排…