2007-01-01から1年間の記事一覧

今井淳・小澤富夫編「日本思想論争史」

ぺりかん社、初版1979年、新装版1982年。 ・読了。 ・古代から近代までの日本の思想界(神道、仏教、儒教、キリスト教、国学、近代化論・・・など)に おける論争の数々。日本思想史通論としても読むことができるが、本書の性格上各論者の主観は ほとんど抑…

B・C・ヴィッカリー著「歴史のなかの科学コミュニケーション」

村主朋英(むらぬし・ともひで)=訳、勁草書房、2002年。 ・読了。 ・どうにも期待はずれ。本書の主役となっている人びとの息吹が聞こえてこない。

安丸良夫著「日本ナショナリズムの前夜 国家・民衆・宗教」

洋泉社MC新書023、2007年。 ・読了。 ・安丸良夫、あるいは日本民衆思想史強化月間。

飯島洋一著「現代建築・テロ以前/テロ以後」

青土社、2002年。 ・読了。

松本三之介編著「日本の百年2 わき立つ民論 1877〜1889」

ちくま学芸文庫、2007年。 ・読了。

中筋直哉(なかすじ・なおや)著「群衆の居場所 都市騒乱の歴史社会学」

新曜社、2005年。 ・読了。 ・社会学の素人(自分のこと!)にとって、”観念の技法”という概念がすっきり飲み込めなかった。

阿部一(あべ・はじめ)著「空間の比較文化誌」

せりか書房、2000年。 ・読了。 ・環境の「見かた」をアニミズム的・宇宙論的・一神教的・近代的という四つに類型化しているが、 一神教的、近代的の第四章、第五章が抜群に面白かったし、タメになった。

「心理学のあゆみ」〔新版〕

大山正・岡本夏木・金城辰夫・高橋澪子・福島章著、有斐閣新書、1990年。 ・読了。初版1977年。 ・反(叛?)心理学史、もしくは心理学批判のあゆみ(があれば)を読みたくなってしまう。

原克(はら・かつみ)著「書物の図像学 炎上する図書館・亀裂のはしる書き物机・空っぽのインク壺」

三元社、1993年。 ・読了。 ・書物がどれだけ多くの人びとを惑わし魅了し続けてきたか、その軌跡と終焉を <書物>の隠喩の系譜としてたどる旅。

湯浅泰雄著「和辻哲郎 近代日本哲学の運命」

黒住真=解説、ちくま学芸文庫、1995年。 ・読了。 ・和辻の「文化ナショナリズム」は戦争遂行政策という「政治ナショナリズム」に対して結局無力であった のみならず、敗戦後の天皇制論争においても文化ナショナリズムの立場をとって天皇制を擁護して たじ…

三島憲一著「ベンヤミン 破壊・収集・記憶」

講談社『現代思想の冒険者たち09』、1998年。 ・読了。 ・20世紀初頭における「孤立無縁なラディカリズム」の軌跡は混沌とした様相を感じさせもする。

吉本光宏著「イメージの帝国/映画の終り」

以文社、2007年。 ・読了。 ・閑話休題というわけでもないが、近世・近代日本史からちょっと逸脱して、映画批評論を読む。 ハリウッド映画はなんとなく胡散臭さを感じさせるのであまり見ないが、映画を見ていなくとも この本の内容は理解できる。

紀田順一郎著「開国の精神 維新日本のユートピア」

三一新書665、1969年。 ・読了。 ・副題に「ユートピア」となっているが、幕末維新期におけるユートピア思想(があったとしても)を 取り上げているのではなく、鎖国状況に挑んださまざまな思想の営為とその限界を、公刊され あるいは写本流布した書物から読…

竹内整一(たけうち・せいいち)著「自己超越の思想 近代日本のニヒリズム」

ぺりかん社、1988年。 ・読了。

ミシェル・フーコー著「自己のテクノロジー フーコー・セミナーの記録」

田村俶(たむら・はじめ)、雲和子(くも・かずこ)=訳、岩波現代文庫、2004年。 ・読了。 ・パトリック・H・ハットン論文「フーコー、フロイト、自己のテクノロジー」は面白かったし、 フーコーの「個人にかんする政治テクノロジー」は、フーコーの最晩年…

G・B・サンソム著「西欧世界と日本 下巻」

金井圓(かない・まどか)、多田実(ただ・みのる)、芳賀徹(はが・とおる)、平川祏弘(ひらかわ・すけひろ)=訳 筑摩叢書54、1966年。 ・読了。

徐 京植(ソ・キョンシク)著「『民族を』読む 20世紀のアポリア」

日本エディタースクール出版部、1994年。 ・読了。薄いが重いテーマの本。 ・著者は1951年生まれの在日朝鮮人。

モーリス・デュピュイ著「ドイツ哲学史」

原田佳彦=訳、白水社文庫クセジュ680、1987年。 ・読了。 ・ドイツ哲学の歴史とその諸概念をその「宗教的性格」を通して解説している好著。

G・B・サンソム著「西欧世界と日本 上巻」

金井圓(かない・まどか)、多田実(ただ・みのる)、芳賀徹(はが・とおる)、平川祏弘(ひらかわ・すけひろ)=訳 筑摩叢書53、1966年。 ・読了。今年の神田古本まつりで上下巻揃いを購入。 文庫版全3巻は入手困難であり、黄ばみ、紙焼けがあるものの、咄…

安丸良夫著「一揆・監獄・コスモロジー 周縁性の歴史学」

朝日新聞社、1999年。 ・読了。 ・池上善彦氏との対談のなかで、橋川文三の「昭和維新試論」でとりあげられた渥美勝に 言及している。両者の関心・問題認識があるところで接点をもつことを示している。

橋川文三著「昭和維新試論」

中島岳志=解説(「平等と幸福を追求した昭和維新」)、ちくま学芸文庫、2007年。 ・読了。 ・未完ながら、著書の著作では最も印象深かった。

中村春作著「江戸儒教と近代の「知」」

ぺりかん社、2002年。 ・読了。 ・著者の指導教官?は、湯浅泰雄氏、子安宣邦氏らしい。

吉本隆明著「カール・マルクス」

中沢新一=解説、光文社文庫、2006年。 ・読了。

安丸良夫著「日本の近代化と民衆思想」

T・フジタニ=解説、平凡社ライブラリー、1999年。 ・読了。 ・著者のいう「歴史を推し進める根源的な活動力は民衆自身だという理解」からの 論述は、目的論的であったという批判があるのだが、民衆が持続的ではないにしろ、 ある一定のエネルギーと主体性…

関根清三著「旧約聖書の思想 24の断章」

坂部恵=解説、講談社学術文庫1705、2004年。 ・読了。 ・親子による旧約聖書にかかわる2冊の文庫本を連続して読む。 失礼ながら息子の方が面白かったが、「混迷きわまる現代」に対する「適用」は無いほうが よかった。というのは、ここでいう現代とは日本…

山本真弓編著「言語的近代を超えて <多言語状況>を生きるために」

臼井裕之・木村護郎クリストフ著、明石書店明石ライブラリー67、2004年。 ・読了。

関根正雄著「古代イスラエルの思想 旧約の預言者たち」

講談社学術文庫1633、2004年。 ・旧約聖書や入門書が手元にあるわけではなく基礎知識も乏しいまま、本書を通読するのはキツイ。

丸山眞男著「日本政治思想史研究」

東京大学出版会、1952年。 ・読了。一気に読ませるダイナミックで迫力ある筆致に感嘆!

井上順孝編「神道 日本生まれの宗教システム」

伊藤聡・遠藤潤・森瑞枝著、新曜社シリーズ”ワードマップ”、1998年。 ・読了。

E・J・グッドスピード著「古代キリスト教文学入門 使徒後時代からニカイア公会議まで」

R・M・グラント補訂、石田学(いしだ・まなぶ)訳、教文館、1994年。 ・読了。