2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

村上陽一郎著「安全学」

青土社、1998年。ISBN:9784791756797 ・読了。

飛鳥井雅道著「明治大帝」

筑摩書房ちくまライブラリー20、1989年。ISBN:9784480051202 ・読了。 ・「近代史のなかで、いや日本史のなかで、この天皇以外に大帝はいない」、「明治天皇は大帝たる足跡を確実に 残した。われわれは事実から出発せねばならない。」(2ページ) 天皇制批判…

渡辺守雄ほか著「動物園というメディア」

青弓社ライブラリー11、2000年。ISBN:9784787231772 ・読了。山本茂行論文の第8章「曖昧な日本の動物園」、第9章「地域社会のメディアとしての動物園へ」 が啓発的で示唆に富む。

網野善彦著「異形の王権」

平凡社ライブラリー、1993年。ISBN:9784582760101 ・読了。特に終章「異形の王権−−後醍醐天皇・文観・兼光」が面白かった。 ・本書と同時に某古本屋で、E・パノフスキー著「<象徴形式>としての遠近法」(哲学書房、 哲学叢書1、木田元監訳)を購入し、パ…

ベアトリス・アンドレ=サルヴィニ著「バビロン」

白水社文庫クセジュ、2005年。ISBN:9784560508893 ・読了。 ・文献資料や発掘結果に基づくバビロン都市史。ネブカドネツァル二世時代のバビロンが黄金期であった。

水林章著「ドン・ジュアンの埋葬 モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会」

山川出版社、シリーズ歴史のフロンティア、1996年。ISBN:9784634481008 ・読了。 ・17世紀中盤のテクストから、フランスにおける近代国家と市場システムの誕生を読み解くスリリングな論考。 <父>(神の権力=王の権力=父の権力〔家父長制〕)に対する徹底…

渡辺正雄著「文化としての近代科学 歴史的・学際的視点から」

講談社学術文庫1415、2000年。ISBN:9784061594159 ・読了。 ・学際的な(多角的な)視点による古代ギリシャ・ローマ時代から19世紀までの科学史。 やや教科書的な記述が気になるものの、神と科学との接点への葛藤が興味深い。

飛鳥井雅道(あすかい・まさみち)著「天皇と近代日本精神史」

三一書房、1989年。ISBN:9784380892363 ・読了。 ・「昭和」が終わった年に公刊された、著者が十五年の間に書いてきた論文集。 テーマは政治史論から文学論(特にプロ論)におよぶ。近代日本においては、常に天皇と天皇制との関係に おいて、政治的・社会的…

高橋睦郎(たかはし・むつろう)著「地獄を読む」

駸々堂、1977年。装幀=横尾忠則、第9回講談社出版文化省受賞 ・読了。 ・各章の冒頭に自伝的エッセーをおき、その後日本古代の宗教からはじめ、仏教、儒教や道教、イスラム教、 ユダヤ教、キリスト教などの文献に表れた地獄観、終末観、死生観を考察する。