2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

バートン・L・マック著「失われた福音書 Q資料と新しいイエス像」

秦剛平・訳、青土社、1994年。 ・読了。 ・Q資料と呼ばれる「語録福音書」文書を読み解き、イエスが犬儒派の哲学者のような ライフ・スタイル(著者はこれをイエス運動と呼ぶ)の実践者であったことを提示する。

J・バーナウアー/D・ラズミュッセン編「最後のフーコー」

山本学・滝本往人・藍沢玄太・佐幸信介・訳、三交社、1990年。 ・読了。 ・フーコーの晩年の、しかし、初期からの一貫した思考の軌跡を分析した論文集。 ・第五章「思考の食物(かて)−後期フーコーにおける換喩」 (ダイアン・ルーベンシュタイン論文)だけ…

村山雅人著「反ユダヤ主義 世紀末ウィーンの政治と文化」

講談社選書メチエ54、1995年。 ・読了。 ・題名は読書欲を誘ったが、それほど突っ込んだ議論を展開しているわけではない。

「現代思想の源流 マルクス ニーチェ フロイト フッサール」

現代思想の冒険者たち00、講談社、1996年。 ・読了。 ・マルクス論(今村仁司著)、ニーチェ論(三島憲一著)、 フロイト論(鷲田清一著)、フッサール論(野家啓一著)、 他に現代思想年表(矢代梓著)を収める。 ・ニーチェ論がやや読みづらかった。フロイ…

富永茂樹著「理性の使用 ひとはいかにして市民となるのか」

みすず書房、2005年。 ・読了。丁寧な議論を展開している。

芹沢一也・高桑和巳編著「フーコーの後で 統治性・セキュリティ・闘争」

慶應義塾大学出版会、2007年。 ・読了。 目次 序 1 統治性 重田園江 戦争から統治へ−コレージュ・ド・フランス講義 高桑和巳 インセンティブとは何か? 2 セキュリティ 芹沢一也 <生存>から<生命>へ−社会を管理する二つの装置 土佐弘之 グローバルな統…

丸山眞男著「忠誠と反逆 転形期日本の精神的位相」

ちくま学芸文庫、1998年。 ・読了。「現代政治の思想と行動」の既読感とは違って新鮮さを感じた。

木谷勤/望田幸男編著「ドイツ近代史 −18世紀から現代まで−」

ミネルヴァ書房、1992年。 ・読了。 ・「補章 現代歴史学論争 −ドイツ近現代史の見方ととらえ方−」(木谷勤論文)が 勉強になった。

西本郁子著「時間意識の近代 「時は金なり」の社会史」

法政大学出版会、2006年。 ・読了。つまらなかった。社会史というより世相つれづれ。

山口啓二著「鎖国と開国」

岩波現代文庫G160、2006年。 ・地球的激動の世界のなかにおける日本近世史の壮大でスリリングな講義録。特に最終講は圧巻。 ・夏の海岸で1〜2章読んだら体中がヒリヒリしたが、中断を挟んで一気に通読。

近森高明著「ベンヤミンの迷宮都市 都市のモダニティと陶酔経験」

世界思想社、2007年。 ・遊歩者、陶酔、街路、パサージュ、迷宮、古代神話・・・・、なぜか 井上陽水のバックグラウンドが相応しい。読了。