2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

吉見俊哉著「都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史」

弘文堂、1987年。ISBN:9784335550294 ・読了。 ・幕末から1970年代までの、都市論、大衆社会論、民衆文化論、消費社会論などを 浅草、銀座、新宿、渋谷などの「盛り場」から照射する複合的な近代社会論。面白かった。

松本三之介編著「日本の百年3 強国をめざして 1889〜1900」

ちくま学芸文庫、2007年。ISBN:9784480090737 ・読了。

中村政則著「日本近代と民衆 ■個別史と全体史■」

校倉書房、1984年。 ・読了。1960年〜1970年代の歴史学会の動向を髣髴とさせる本。 往年?の錚々たる歴史学者の論点が比較できて有意義だが、やはり専門家向きか。

原田勝正著「鉄道と近代化」

吉川弘文館、歴史文化ライブラリー38、1998年。ISBN:9784642054383 ・読了。 ・小暑のせいかもしれないが、鉄道がもたらした日本人の生活文化や思考に対する 変容と葛藤がほとんど掘り下げられていないのが残念。

トマス・C・スミス著「近代日本の農村的起源」

大塚久雄=監訳、岩波モダンクラシックス、2007年。ISBN:9784000271523 ・読了。 ・日本の近代国家への原動力のひとつは、農村社会における市場の成長という劇的な変化に よるものであることを説得的に論じた刺激的な論考。へたな政争史よりよっぽど面白い。…

内田芳明著「風景の発見」

朝日選書675、2001年。 ・読了。 ・自然における「風景の発見」、「風景感情の覚醒」は特に西洋近代においての 大いなる世紀の流れのなかで初めて現れた一つの新しい出来事であった(P239) ことを、近代啓蒙的合理主義の対極にあるエートスとして描く。特に…

「社会思想史講義」

山中隆次・中村恒矩・藤田勝次郎=編、新評論、1985年。 ・読了。『まえがき』にあるように様々な限界をもつものの近代以降の社会思想史を 手際よくまとめている。さらに読みたくなった思想家と言えば、マックス・ヴェーバー かな。『プロ倫』は読んだけど。

山口重克著「経済原論講義」

東京大学出版会、1985年。 ・読了。大学の経済学部ではこのような講義を聴いているのかぁ〜、大変だなぁ〜、 きっとついていけないだろうなぁ〜、というのが率直な印象。お疲れ様です。 ちなみに小生乱読屋は理系出身であります。

グレイアム・クラーク著「空間、時間、そして人類 時空認識の人類史」

服部研二=訳、法政大学出版会教養選書86、1995年。 ・読了。中級者向け人類史といった感じ。 参考文献は英字のみ。邦訳された推薦図書の紹介がほしいところ。