2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アラン・コルバン著「風景と人間」

小倉孝誠(おぐら・こうせい)=訳、藤原書店、2002年。 ・読了。

高山宏著「近代文化史入門 超英文学講義」

講談社学術文庫1827、2007年。 ・読了。底本は講談社選書メチエ『奇想天外・英文学講義』 ・近代を可視化のテクノロジーとサイコロジーの世界として捉えたとき、江戸はどのように 見えてくるか、著者が紹介するタイモン・スクリーチの本がやがてちくま学芸文…

安丸良夫著「近代天皇像の形成」

岩波現代文庫G186、2007年。 ・読了。 ・近代天皇制という国民国家の形成過程に登場した編成原理の成立史。 ノーマン著『日本における近代国家の成立』、ベラー著『徳川時代の宗教』、 トマス・C・スミス著『伝統と創造』と続けて読んだので、近世・近代民…

トマス・C・スミス著「日本社会史における伝統と創造 −工業化の内在的要因 1750年-1920年−」〔増補版〕

大島真理夫=訳、ミネルヴァ書房MINERVA日本史ライブラリー?、2002年。 ・読了。(遅まきながら)感嘆した。思わず?ハマってしまった。 著者の視点が新鮮だったし、おもしろかった。

大木昌(おおき・あきら)著「病と癒しの文化史 東南アジアの医療と世界観」

山川出版社、historia008、2002年。 ・読了。それほど深い議論を展開しているわけではないが、コンパクトな良書。

R.N.ベラー著「徳川時代の宗教」

池田昭=訳、岩波文庫、1996年。原著1957年公刊、日本語版1962年刊行。 ・読了。 ・『ペーパーバック版まえがき』から、丸山真男の評価と著者の反論が読める。 初版の副題「日本の前近代産業社会の諸価値」をペーパーバック版では 「近代日本の文化ルーツ」…

小熊英二著「インド日記 牛とコンピュータの国から」

新曜社、2000年。 ・ぱらぱらと読了。気軽に読み始めたとは言え、真剣に読んだり、考えさせられる箇所もあった。 帯にある主なキーワードは、単なる宣伝文句ではなく、著者の旺盛な関心がインド滞在に おいても遺憾なく発揮していることを示している。

千田稔(せんだ・みのる)著「地球儀の社会史 愛しくも、物憂げな球体」

ナカニシヤ出版、叢書・地球発見1、2005年。 ・読了。 ・図版が豊富なのがうれしい。明治天皇の即位式に地球儀が用いられたのは示唆的。 ・「地球108の顔(インゴ・ギュンター)」 http://www.news.janjan.jp/culture/0610/0610052279/1.php http://blog…

子安宣邦(こやす・のぶくに)著「本居宣長」

岩波現代文庫、2001年。 ・読了。1992年刊行の岩波新書『本居宣長』に加筆したもの。 宣長の伝記ではなく、大著『古事記伝』の徹底的な読みによる宣長の自己神聖化を論ずる。

「ディスクールの帝国 明治三〇年代の文化研究」

金子明雄・高橋修・吉田司雄【編】、新曜社、2000年。 ・読了。

渡辺節夫編著「歴史学と現代社会 パリの歴史家たちとの対話」

山川出版社、2000年。 ・読了。ただし、ななめ読み。 休日乱読屋としては「日本の学問と教育の今後の方向性に関心」(はしがき)をそれほど持っていないし、 持っていたところでヨーロッパ中世史の事例が多くの示唆を与えるとは思えない。

田中純著「都市の詩学 場所の記憶と徴候」

東京大学出版会、2007年。 ・読了。 ・本書の登場する主な作家たち。ベンヤミン、アルド・ロッシ(建築家)、中井久夫、小村雪岱(画家)、 畠山直哉(写真家)、森山大道(写真家)、中沢新一、萩原朔太郎、網野善彦、三木成夫、 宮本常一などなど。

水谷三公(みずたに・みつひろ)著「江戸は夢か」

ちくま学芸文庫、2004年。 ・読了。 ・「近代社会としての条件に欠けた近代国家より、近代国家の資格に欠ける近代社会のほうが 好ましく感じられます(P176)」という一節が、実にあっさりとした爽やかさを感じさせる。