市野川容孝著「社会」

 岩波書店、思考のフロンティア第2期、2006年。

 ・読了。
 ・「はじめに」で著者は、本書の最も適切なタイトルは「社会的なものの概念」である、と述べているが、
  その論述は多岐に渉る。ドイツやフランスの「社会的な国家」に相当する日本語は「福祉国家」で
  あるのだが、このずれはなぜ生じたのか、あるいはなぜ今も生じ続けているのか。
  「社会的なものの概念」を優生学的な見地から批判的に捉え返す。