飛鳥井雅道(あすかい・まさみち)著「天皇と近代日本精神史」
三一書房、1989年。ISBN:9784380892363
・読了。
・「昭和」が終わった年に公刊された、著者が十五年の間に書いてきた論文集。
テーマは政治史論から文学論(特にプロ論)におよぶ。近代日本においては、常に天皇と天皇制との関係に
おいて、政治的・社会的・文化的現象が生まれてきた、という一貫した著者の主張が基調にある。
最初の「王権の復活」は、刊行当時の思想動向がコンパクトにまとまっていて参考になった。