湯浅泰雄著「神々の誕生 日本神話の思想史的研究」

 以文社1984年新装改訂版。

 ・読了。
  本書の関心のひとつは、まず日本民族の最も旧い時期における信仰や思想の性格を、できるだけ
  具体的にとらえることにあるが、特に「畏怖の信仰」が「加護の信仰」に変容していくさまを論述
  していくところは、スリリングな面白さがあった。
  しかし、ところどころにある”日本民族”という安易な表現にはなじめなかったのも事実。
 ・この本は古書でしか手に入らないらしいが、アマゾンで13,300円、日本の古本屋で1,050円
  (但し、線引きあり)〜3,000円(平均2,000円強)。
  古書の値決めはむずかしい一例か。ちなみに当乱読子は、国内某古書店で1,300円で購入。