ヴィクトリア・デ・グラツィア【著】「柔らかいファシズム イタリア・ファシズムと余暇の組織化」

 豊下樽彦・高橋 進・後 房雄・森川貞夫【訳】、有斐閣選書、1989年。ISBN:9784641181106

 ・読了。
  原題は『同意の文化−ファシスト・イタリアにおける余暇の大衆組織』。
  イタリア・ファシズムがどのように大衆を組織化したかを「ドーポラヴォーロ」を通して分析
  しているが、日本「大政翼賛会」、ドイツ「歓喜力行団」と比較しているわけではない。
  また、消極的にしろ「ドーポラヴォーロ」に対する反抗や抵抗があっただろうと思われるが、
  あまり触れられていない。それだけに強力な「柔らかいファシズム」だったのだろうか。