ヘルマン・オームス【著】/黒住真・清水正之・豊澤一・頼住光子【共訳】「徳川イデオロギー」

 ぺりかん社、1990年。ISBN:9784831504968

 ・じっくりと一週間ほどかけて読了。
  どうしてベルギー生まれの日本思想研究者が、このような浩瀚な大著をものすることができるのだろうか。
  驚嘆せざるをえない。「本書が、言語上・意味上の困難をこえて参照し再構成する内容は、質量ともに
  並々ではない。」(訳者あとがき)
  しかも、アルチュセールフーコー、ハーバマス、ブルデューなどを参照し、丸山真男にも言及しているし、
  ベラーの先学も批判的に取り上げている。ただただ恐れ入るばかり。