2008-10-13 ジャン=マリー・アポストリデス【著】/水林 章【訳】「機械としての王」 みすず書房みすずライブラリー、1996年。ISBN:9784622050032 ・読了。 帯や裏表紙に書かれている要約がすばらしいし、本書の構成である「第一部 機械を操る王」、 「第二部 機械としての王」が国王の象徴的身体における歴史的変化を的確にあらわしている。 ・訳者の著書「ドン・ジュアンの埋葬 モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会」 (山川出版社)に、本書から刺激を受けたと紹介されている。 両書とも絶対王政時代から資本主義時代への過渡期における、国王、貴族、聖職者、 勃興しつつあるブルジョワジー、知識人、民衆たちの政治的・文化的変容を論じている好著。