ジャン=マリー・アポストリデス【著】/水林 章【訳】「機械としての王」

 みすず書房みすずライブラリー、1996年。ISBN:9784622050032

 ・読了。
  帯や裏表紙に書かれている要約がすばらしいし、本書の構成である「第一部 機械を操る王」、
  「第二部 機械としての王」が国王の象徴的身体における歴史的変化を的確にあらわしている。
 ・訳者の著書「ドン・ジュアンの埋葬 モリエールドン・ジュアン』における歴史と社会」
  (山川出版社)に、本書から刺激を受けたと紹介されている。
  両書とも絶対王政時代から資本主義時代への過渡期における、国王、貴族、聖職者、
  勃興しつつあるブルジョワジー、知識人、民衆たちの政治的・文化的変容を論じている好著。