竹下 節子【著】「ローマ法王 二千年二六五代の系譜」

ローマ法王―二千年二六五代の系譜 (中公文庫)

ローマ法王―二千年二六五代の系譜 (中公文庫)

 ・読了。キリスト教におけるローマ法王の位置や役割が、ヨーロッパ的な思考形式や、西欧社会全般の
  そして全世界の政治、経済、社会、文化にいかに重要な影響を与えてきたかが、偏ることなく手際よく
  まとめられている。とは言え、異端への寛容さを述べながら、異教や魔女裁判宗教改革の引き金と
  なった堕落した世俗化、領主/国王権力との闘争については、さほどふれられていない。