水林 章【著】「『カンディード』<戦争>を前にした青年」

『カンディード』<戦争>を前にした青年 (理想の教室)

『カンディード』<戦争>を前にした青年 (理想の教室)

 ・読了。
  文学作品から当時の社会状況への先駆的な批判を読み取る試み。面白かった。
  18世紀の作家ヴォルテールのこの作品は、「ある意味では、自律的個人の誕生の物語」であり、
  また、「計り知れないほど遠い後景に退く」神の姿を見た、というスタロバンスキーの評価が印象的。