アン・ローラ・ストーラー【著】/永渕 康之・水谷 智・吉田 信【訳】「肉体の知識と帝国の権力」

肉体の知識と帝国の権力 人種と植民地支配における親密なるもの

肉体の知識と帝国の権力 人種と植民地支配における親密なるもの

 ・「生権力の出現に人種主義を指摘するフーコーに欠如していたのは、植民地であった」(P317、訳者あとがき)。
  植民地における「混血」は、ヨーロッパ人の境界を揺るがし植民地帝国を脅かす両義的な存在であり、
  まさにフーコーの言う生権力を作動させることになった。