山形 孝夫【著】「聖書の起源」

聖書の起源 (ちくま学芸文庫)

聖書の起源 (ちくま学芸文庫)

 ・聖書は、古代オリエント地中海世界のもろもろの神々の伝承・伝説が下層に脈打つ多文化的な著作群
  であり、そして、キリスト教あるいは新訳聖書はこのようにして生まれたということを説得的に論じている。
  だが、「パウロなどは、単にイエスの地上的生涯をしらなかったというだけでなく、知ろうともしなかったのだ」
  としたら、なぜ、パウロはイエスが神からつかわされたものとして語る必要があったのだろうか。