八木 晃介【著】「健康幻想の社会学 −社会の医療化と生命権」

健康幻想(ヘルシズム)の社会学―社会の医療化と生命権

健康幻想(ヘルシズム)の社会学―社会の医療化と生命権

 ・喫煙に対する厳しい世論(?)や家族の同意だけで可能となった臓器移植など、過度な健康の制度化・
  法制化になじめないものを感じているが、本書はその背景・意図・言説のレトリックなどを丁寧に論じている。
  序章 「治療国家の殺意」とむきあう
  第一章 健康至上主義と「癒し」イデオロギー
  第二章 ヘルシズムの納得強制パワー
  第三章 「生命の消費」としての医療
  第四章 オソレの回収メカニズムとしての安楽死尊厳死
  第五章 ウチとソトの優生学を糾す
  第六章 自我論からみた脳死・臓器移植