スティーヴン・ジェイ・グールド【著】/鈴木 善次・森脇 靖子【訳】「人間の測りまちがい 科学の差別史」

人間の測りまちがい〈上〉―差別の科学史 (河出文庫)

人間の測りまちがい〈上〉―差別の科学史 (河出文庫)

人間の測りまちがい 下―差別の科学史 (2) (河出文庫 ク 8-2)

人間の測りまちがい 下―差別の科学史 (2) (河出文庫 ク 8-2)

 ・しょっぱなの謝辞で、「私には快く援助をしてくれた多くの友人や仲間がいることを思えば、利己的な
  遺伝子などあろうはずがない」と書きつけるところなどは、グールドの面目躍如といったところ。
 ・最後の引用文「貧困の悲惨さが自然の法則ではなく、我々の社会制度によって引き起こされているとしたら、
  我々の罪は重大である」(『ピーブル号航海記』が、グールドのありったけの思いを語っている。
  エッセイ「『ベル・カーブ』批判」は、感動的であった。