池田 清彦【著】「初歩から学ぶ生物学」

初歩から学ぶ生物学 (角川選書 (357))

初歩から学ぶ生物学 (角川選書 (357))

 ・「生物は三十八−三十五億年前に生まれて以降、その後もずっとオートポイエティックなシステムだけは
  絶対に手離さず、それをただひたすら空間から空間へと伝えていった。そう考えれば、遺伝を考えるうえで
  一番重要なものは、DNAというよりもそのようなシステムそのもの、つまり生きていること自体なのである。
  単純にいえば、DNAが遺伝されるのではなく、オートポイエティックなシステムが遺伝されてきているのだ。」
  (P.28)