W.ウルマン【著】/鈴木 利章【訳】「中世における個人と社会」

中世における個人と社会

中世における個人と社会

 ・中世から近世への移行期における封建制度が、領主と臣民との間に契約的・双務的関係に生じさせ、
  合意の理論を形成して、近世・近代へつながる個人観の発展に大きく貢献したことを力説した論考。
 ・主権在神的政府から主権在民的政府へと舵を切った流れを概観すると、現在こそ電源供給権東電跋扈
  安全神話政府から電源供給権市民選択的脱原発政府へと進めなければならないと思う。
 ・ピレンヌの著作に批判的ではあるが、併せ読むと中世から近代への推移をよく理解できるようになる。
 ・ちくま学芸文庫とか講談社学術文庫に、このような隠れた?名著を入れてくれるとありがたいのだが。