吉井 英勝【著】「原発抜き・地域再生の温暖化対策へ」

原発抜き・地域再生の温暖化対策へ

原発抜き・地域再生の温暖化対策へ

 ・初版は2010年なのに、ぴったりと福島原発事故を正確に予測している。
  本書は、まさにこの事故は人災であり、かくも拡大したのは、連綿と続いてきた東電や官僚の隠蔽構造体質や
  産・官・学の利権構造が原因であることを冷静な筆致で明らかにしている。また、題名が示すとおり、決して
  脱原発だけを論じているのではなく、脱原発後の経済構造や雇用制度にも言及している。
  著者は共産党議員であるが、菅首相の進めようとしている路線・政策と一致するところもあり、菅降ろしだ、
  大連立だ、と焦点をずらそうと原発推進議員が蠢いている政治の茶番とは一線を画す著作である。
  間違いなく、良書!。