フェリペ・フェルナンデス=アルメスト【著】/小田切 勝子【訳】「食べる人類誌 火の発見からファーストフードの蔓延まで」
食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: フェリペフェルナンデス=アルメスト,Felipe Fernandez-Armesto,小田切勝子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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・「生の食べ物の流行は、未開への逆戻りではなく、加工に対する反乱であり、”新鮮さ”という産業的な概念の
拒絶なのである。」(P.454)
さて、こういったわたしたちの”反乱”は、”新鮮さ”をないがしろにする放射能汚染によって中座を余儀なくされた。
今後、世界中の食物は”新鮮さ”とは無縁となっていくであろうし、食物史誌も大きく様変わりすることになろう。
・とはいえ、3.11以前の古今東西、縦横無尽、博覧強記の壮大な食物史誌である。