フェリペ・フェルナンデス=アルメスト【著】/小田切 勝子【訳】「食べる人類誌 火の発見からファーストフードの蔓延まで」

食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 ・「生の食べ物の流行は、未開への逆戻りではなく、加工に対する反乱であり、”新鮮さ”という産業的な概念の
  拒絶なのである。」(P.454)
  さて、こういったわたしたちの”反乱”は、”新鮮さ”をないがしろにする放射能汚染によって中座を余儀なくされた。
  今後、世界中の食物は”新鮮さ”とは無縁となっていくであろうし、食物史誌も大きく様変わりすることになろう。
 ・とはいえ、3.11以前の古今東西、縦横無尽、博覧強記の壮大な食物史誌である。