繁沢 敦子【著】「原爆と検閲 アメリカ人記者たちが見た広島・長崎」

原爆と検閲 (中公新書)

・「米国人の核意識は、検閲やプロパガンダの影響よりも、個人の愛国心や国に対する誇りといったものに根ざしているのかもしれない。」（P.219〜220）
　とすれば、さしずめ現在は、日本の行く末を憂慮する団体・個人が権力と金力を動員して、揺らぎ始めた愛国心や誇りを鼓舞するために、大手メディアを使った大量のプロパガンダで日本人の核意識を矮小化させようとしている時期なのかもしれない。