2006-01-01から1年間の記事一覧

湯浅泰雄著「ユングとキリスト教」

講談社学術文庫、1996年。原本;「ユングとキリスト教」人文書院、1978年。 ・読了。(小旅行の途上にて)

網野喜彦著「日本の歴史をよみなおす(全)」

ちくま学芸文庫、2005年。 原本;「日本の歴史をよみなおす」筑摩書房1991年と 「続・日本の歴史をよみなおす」筑摩書房1996年を併合。 ・読了。

小野清美著「保守革命とナチズム−E・J・ユングの思想とワイマル末期の政治−」

名古屋大学出版会、2004年。 ・読了。 ・19世紀から20世紀初頭におけるE・J・ユングの思想を通してみたワイマール末期、 ナチス権力掌握直後までのドイツ政治思想史。「保守革命」、「ライヒ」思想からナチス 政権との公然たる対決に転じたユング…

湯浅泰雄著「日本人の宗教意識 −習俗と信仰の底を流れるもの−」

講談社学術文庫、1999年。 原本;「日本人の宗教意識」名著刊行会、1981年。 ・読了。 ・面白かったし、勉強になった。

ナタリー・Z・デーヴィス著「愚者の王国 異端の都市 −近代初期フランスの民衆文化−」

成瀬駒男・宮下志朗・高橋由美子訳、平凡社、1987年。 原著;Society and Culture in Early Modern France. Eight Essays by Natalie Zemon Davis,1975. ・読了。 ・本書は8編のエッセイからなる。 Ⅰ.リヨンにおけるストライキと救済 Ⅱ.貧民救済、ユ…

野村修著「ベンヤミンの生涯」

平凡社ライブラリー、1993年。原本;「ベンヤミンの生涯」(平凡社選書)、1977年。 ・読了。 ・思わず仕事も忘れて引き込まれてしまう。ベンヤミンの自死の様子がよくわかる。

森安達也著「近代国家とキリスト教」

平凡社ライブラリー、2002年。原本;「これからの世界史」第八巻『神々の力と非力』平凡社、1994年。 ・読了。 ・東方正教会の歴史が勉強になった。ロシア革命との関連で、もっと知りたくなった。

田川建三著「宗教とは何か」

大和書房、1984年。 ・読了。 ・人間の生の営みである「食って寝る」視点からの宗教批判の書。 ・洋泉社新書版 (http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862480292/503-9442461-7381521?v=glance&n=465392) が再刊されているのを知らず、古本屋で大和書房版…

カルロ・ギンズブルグ著「闇の歴史−サバトの解読−」

竹山博英=訳、せりか書房、1992年、原著1989年。 ・読了。 ・悠遠な時空間とその歴史、錯綜・混交・沈殿する神話、寓話、儀礼、恍惚体験・・・。

若桑みどり著「マニエリスム芸術論」

ちくま学芸文庫、1994年。原本;岩崎美術社1980年。 ・読了。(2週間かかってしまった) ・マニエリスム芸術に対する著者の気負いと冗長さが混交する。

マルク・フェマロリ著「文化国家−近代の宗教−」

天野恒雄訳、みすず書房、1993年。原著1991年。 ・読了。(会社をサボって読み終わった訳じゃぁない・・・・) ・フランスの文化政策や著者が好んで言及する「ヨーロッパ精神」に通暁していないので、 読み進めるのに骨が折れた、というより、ほとんど理解で…

ロバート・O・パクストン著「ヴィシー時代のフランス −対独協力と国民革命 1940-1944−」

渡辺和行・剣持久木訳、柏書房パルマケイア叢書18、2004年 ・読了。 ・ヴィシー研究のコペルニクス的転回を指し示す「パクストン革命」と言われた 史学史的作品(訳者あとがきより)。 ・原著出版はアメリカで1972年。仏訳出版は1997年。

渡辺 守章著「パリ感覚」

岩波現代文庫、2006年、原本;岩波書店「旅とトポスの精神史」(1985年)。 ・読了。 ・パリに行ったことも住んだこともない、しがないサラリーマンにとって、この「発見の旅」に 付き合うのは、かなりシンドイ。

渡辺 直己著「不敬文学論序説」

ちくま学芸文庫、2006年、原本;太田出版「不敬文学論序説」(1999年)。 ・読了。(通勤途上の電車にて) ・久々の日本文学論。 ・何物かを抉り出そうとするかのような硬質な文体、それでも逃げてしまうもどかしさ。

徳永 恂著「フランクフルト学派の展開−20世紀思想の断層−」

新曜社、2002年。 ・読了。 ・仕事疲れに癒しの一品、いや一本。 ・アドルノ、ベンヤミン、ショーレム、ハーバーマス、ニーチェ・・・などの人名が 星位状況(コンステラチオン)のごとく並んでいると、思わずワクワクしてしまう。

岡本 明編著「支配の文化史−近代ヨーロッパの解読−」

ミネルヴァ書房、西洋史ライブラリー21、1997年。 ・読了。

ジークフリート・クラカウアー著「天国と地獄−ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ」

平井 正訳、ちくま学芸文庫、1995年。 ・読了。19世紀のパリを活写。しかし、革命に燃える?民衆の姿が見えない。 まぁ、ブルジョア層や貴族層がこの著書の主人公であるから止むを得ないのだが・・・。