末木文美士著「日本宗教史」

 岩波新書1003、2006年。

 ・読了。

歴史以前に遡る<古層>を「発見」(「発明」!)しようとする志向は、今日でもさまざまに姿を変えながら続いている。丸山真男の<古層>論は、そのような<古層>の横溢を批判し、歯止めをかけようとしたものだったが、<古層>の一貫性という虚構に足を掬われることになった。(P226)