R.N.ベラー著「徳川時代の宗教」

 池田昭=訳、岩波文庫、1996年。原著1957年公刊、日本語版1962年刊行。

 ・読了。
 ・『ペーパーバック版まえがき』から、丸山真男の評価と著者の反論が読める。
  初版の副題「日本の前近代産業社会の諸価値」をペーパーバック版では
  「近代日本の文化ルーツ」に変更している。
 ・ベラーが日本社会文化を「受動的な献身ではなく、能動的」献身や「自発的服従」と
  指摘して以後、日本的集団主義の「忠誠」概念に対して「盲目的でなく、創造的服従
  など同様な多くの示唆を与えた。