ピエール・ミケル【著】/渡辺一民【訳】「ドレーフェス事件」
白水社文庫クセジュ709、1990年。ISBN:9784560057094
・読了。
登場人物(もちろんカタカナ名)が結構多く、それら登場人物の出自やら政治的・思想的信条
を知っていないと(知っていないので)、全体を理解するのが困難(理解できなかった)。
したがって、きっちり読んだのは最初のほうで、徐々にざっくりと読む羽目になった。
たとえて言えば、明治維新関係の書物を何冊か読むと、大久保利通、伊藤博文・・・・と何人かの
人物や政党や新聞などに関する共通認識(誤ったものが含まれるにしても)を少しでも持つようになるが、
そのような知識がないと本書は読み進むのがつらい。そういう意味ではドレーフェス事件の研究者向けか
フランス国民向けフランス近現代史といえる。