渡辺京二【著】「隠れた小径 渡辺京二評論集成〔4〕」

 葦書房、1999年。ISBN:9784751207758

 ・読了。なお、題名に表記した〔4〕は、正しくはローマ数字の4。
 ・宮崎市定白川静石牟礼道子司馬遼太郎や九州在住作家などの歴史・文学エッセイ集。
  この人のエッセイの端々にほっとするような暖かさを感じるときがある。例えば、
  「私には若い頃から、例えば普段通りつけない路地を歩いたりすると、この路を歩むのも生涯で
   これきりのことではないか、といったふうに感じる癖があった。旅先などではなおさらのことで、
   この場所に死ぬまで二度と立つことはないだろうと思うと、それがまたたいそう不思議なことに
   感じられた。」(『まなざしと時』より)