渡辺 京二【著】「アーリイモダンの夢」

アーリイモダンの夢

アーリイモダンの夢

 ・読了。
  著者が宮崎滔天北一輝や神風連に示した共感を示す一節を引用。

従来蒙昧ないし狂乱の発作とみなされてきた大衆の右翼的情念を、窮極的な共同性の夢ににじりよる革命的衝迫として読みとこうとするものだった。ただし、私はそれを単純に肯定したのではない。私の視線はアンビヴァレントですらあった。にもかかわらず、私は魅入られるようにその主題に関わらずにはおれなかった。