ウィリアム・H・マクニール【著】/高橋 均【訳】「戦争の世界史 −技術と軍隊と社会−」

戦争の世界史―技術と軍隊と社会

戦争の世界史―技術と軍隊と社会

 ・戦争技術と戦争のために”戦士”たち(農民/市民/労働者/浮浪者/傭兵・・・・・・)を動員する規律
  (参加と強制)の変遷と、それらを必然的に支えた交易・貿易・産業・流通・経済政策などの知識を縦横に
  駆使した壮大な戦争通史。その時々の”戦士”たちの感性・心性や精神的性向にも目配りが行き届いている。
  章題のなかの「アートの進歩」、「官僚化した暴力」、「戦争の商業化」、「軍事・産業間の相互強化」、
  「軍事・産業複合体の出現」などが本書の筋道を特徴づけている。
  当然かもしれないが、フーコーの議論を髣髴とさせる箇所もある。
 ・2週間ほどかけて読了。