池田 清彦【著】「さよならダーウィニズム 構造主義進化論講義」

さよならダーウィニズム (講談社選書メチエ)

さよならダーウィニズム (講談社選書メチエ)

 ・著者の「構造主義進化論」を、講談社学術局の人たちに語り下ろした著作。
  「原核生物のいくつかが合体し、共生して、新しいシステムができた。そのとき、真核生物という高次の
  新しい分類群が一気に定立したのである。そのことによって、生物は多細胞になる能力を獲得したのだろう。
  多細胞になるということは、細胞が別な細胞とコミュニケーションする能力を獲得したことを意味する。
  生物はここに多細胞の個体を作り上げる能力を獲得した。これが今から七億年ぐらい前だ。」(P192)