K・フォルレンダー【著】「マキァヴェリからレーニンまで −近代の国家=社会理論−」

 ・近代の国家=社会理論を政治的側面からその歴史的系列を論じた著作。原著は一九二六年。
  著者によれば、この理論は絶えず新たに修正が行われ、また、時には相互に錯綜しあうことがあっても、
  常に変わらぬ次の三つの基本形態が繰り返し現れてくると説く。
  (一)保守主義および権力政治的形態−マキァヴェリ、ホッブズロマン主義と王政復古、ヘーゲル
     すなわち、今日にいたるまでの国家理性理念および国民的権力国家思想の先駆者たち。
  (二)自由主義的・民主主義的形態−ミルトン、自然法論者、啓蒙主義者、ルソー、カント、A・スミス、
     マンチェスター学派。
  (三)社会主義的形態−モア、ユートピア論者、フィヒテ、合理主義者、経済的および倫理的社会主義者
     (マルクスエンゲルスらの)共産主義者とその変種としてのアナーキスト