ジャック・バーザン【著】/野島 秀勝【訳】「ダーウィン、マルクス、ヴァーグナー 知的遺産の批判」

ダーウィン、マルクス、ヴァーグナー―知的遺産の批判 (叢書・ウニベルシタス)

ダーウィン、マルクス、ヴァーグナー―知的遺産の批判 (叢書・ウニベルシタス)

一八五九年は『種の起源』、『政治経済学批判』、『トリスタン』が同時に世に出た年であり、これらの作者たちこそリアリズムと科学的真理を代表していると見做されているが、これら三人の巨匠に帰せられている思想は彼らより一世紀以上も前から、ヨーロッパ中を行ったり来たりしていたものだった。