吉岡 斉【著】「科学革命の政治学 科学からみた現代史」

『科学活動がいかなる諸条件のもとで困難な状況に陥りやすいか(中略)、第二の要因は排泄物を捨てるメカニズムがうまく作動しなくなることである。(中略)ここでとくに重要なのは、人材の「捨て場」をどう確保するかということである。』(P.121)
原子力のような国家の丸抱えのビッグ・プロジェクトは、財政的コントロールが可能なはずである。原子力を殺すのに刃物は不要である。国家の補助金などの助成措置を全面的に取りやめ、規制措置のみを強化すればよい。』(P.173)