マイケル・ハワード【著】/奥村 房夫・奥村 大作【共訳】「改訂版 ヨーロッパ史における戦争」

ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)

ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)

本書の主題は、著者が『エピローグ−ヨーロッパ時代の終焉』冒頭(P.217)で断言しているように、「『ヨーロッパ史における戦争』であって『戦争の歴史』ではない」。そのユニークな戦争観がスリリングな歴史を書かせている。それは章立てにも表れている、つまり、封建騎士の戦争、傭兵の戦争、商人の戦争、専門家の戦争(職業軍人の戦争)、革命の戦争、民族の戦争(国民の戦争)、技術者の戦争、そして、エピローグ−ヨーロッパ時代の終焉、である。