多木 浩二【著】『「もの」の詩学 家具、建築、都市のレトリック』
「もの」の詩学―家具、建築、都市のレトリック (岩波現代文庫)
- 作者: 多木浩二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/01/17
- メディア: 文庫
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そもそも「もの」が発生するのはなぜかという疑問(P.307)から、「もの」に潜む無意識を探る論考。『第三章 虚構の王国』でルートヴィヒ二世の深層に潜む欲動を、『第四章 ヒトラーの都市』で、ヒトラーや側近が構想した都市それ自体は無形の仕掛けであったと、ヒトラーの時代の無意識を論じている二章が面白かった。