猪木 武徳【著】「戦後世界経済史 自由と平等の視点から」
- 作者: 猪木武徳
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 新書
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「つまり民主国家にとって重要なのは、国民が倫理的に善い選択を行い得るためには、まず十分な知識と情報が必要だということである。いい換えれば、難問を適切に選択し処理するための倫理(モラル)を確かなものにするのは、知性と情報が不可欠なのである。」(P.373)
とすれば、民主国家を標榜する政治家と官僚でありながら、十分な知識を与えず、情報を隠蔽しているとしたら、もはや民主国家とは言えず、自らを否定していることになるだろう。