エリック・ホブズボーム【著】/船山 榮一【訳】「匪賊の社会史」
- 作者: エリック・ホブズボーム,船山榮一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/01/08
- メディア: 文庫
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・マルクス主義派的(?)歴史学者による武装した叛逆者である匪賊/義賊の物語。
小著だが空想と共感を誘う労作。
資本主義的経済や民主主義的国民国家が繁栄してくると、英雄は単なる盗賊に転落していくのだが、
それでも民衆が正義を求め不正をただすことを望み続ける限り、ロビン・フッド神話は生きつづける
ことを大上段に振りかぶった語り口ではなく、彼らに寄せる愛惜を感じさせる語り口の物語。
・そういえば、ハリウッド映画の活劇の何本かは(これからも?)その神話の系譜に連なるのだろうか。
旧訳本(みすず書房刊)の副題は、『ロビン・フッドからガン・マンまで』となっていた。