富山 太佳夫【著】「おサルの系譜学 歴史と人種」

おサルの系譜学

おサルの系譜学

 ・ヴィクトリア時代の文化、ダーウィニズムアメリカ思想界の動向、ウンベルト・エーコ薔薇の名前』、
  ユダヤ人問題、サイードソンタグ・・・・などをめぐる著者の「雑学的」論文かつエッセイ集。
  もちろん、軽い読み物ではなく、知的刺激に満ちている。とりわけ、ダーウィニズムの周辺に関心があるので、
  第二章『人種の表象』、第三章『ダーウィンの負の周辺』が有益だった。