2008-01-01から1年間の記事一覧

マリタ・スターケン【著】「アメリカという記憶 ベトナム戦争、エイズ、記念碑的表象」

アメリカという記憶―ベトナム戦争、エイズ、記念碑的表象作者: マリタスターケン,Marita Sturken,岩崎稔,杉山茂,千田有紀,高橋明史,平山陽洋出版社/メーカー: 未来社発売日: 2004/11/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見る ・…

村上 重良【著】「国家神道」

国家神道 (岩波新書)作者: 村上重良出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1970/11/27メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (10件) を見る ・読了。国家神道についての基本的・古典的な書物。面白かった。

平川 祐弘(ひらかわ・すけひろ)【著】「西欧の衝撃と日本」

西欧の衝撃と日本 (講談社学術文庫 (704))作者: 平川祐弘出版社/メーカー: 講談社発売日: 1985/10メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る ・読了。近代日本は圧倒的な西洋の文明・文化の衝撃の下で、日本の上層階級や知識人が どう…

デヴィッド・キャナダイン【著】/平田雅博・細川道行【訳】「虚飾の帝国 オリエンタリズムからオーナメンタリズムへ」

虚飾の帝国―オリエンタリズムからオーナメンタリズムへ作者: デヴィッドキャナダイン,平田雅博,細川道久出版社/メーカー: 日本経済評論社発売日: 2004/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る ・読了。 「本書は、イギリス人が、異質で多様…

佐藤 嘉幸【著】「権力と抵抗 フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール」

権力と抵抗―フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール作者: 佐藤嘉幸出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2008/08/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 65回この商品を含むブログ (26件) を見る ・読了。フーコー等の論述を参照した権力論と、いかに抵…

渡辺京二【著】「江戸という幻景」

江戸という幻景作者: 渡辺京二出版社/メーカー: 弦書房発売日: 2004/06/30メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 25回この商品を含むブログ (9件) を見る ・読了。近代にはすでに失われてしまった豊饒さ・・・がたっぷりと描かれている。

ジャン=マリー・アポストリデス【著】/水林 章【訳】「機械としての王」

みすず書房みすずライブラリー、1996年。ISBN:9784622050032 ・読了。 帯や裏表紙に書かれている要約がすばらしいし、本書の構成である「第一部 機械を操る王」、 「第二部 機械としての王」が国王の象徴的身体における歴史的変化を的確にあらわしている。 …

安丸良夫【著】「文明化の経験 近代転換期の日本」

岩波書店、2007年。ISBN:9784000246378 ・読了。 著者の既発表論文を一冊にまとめたもの。安丸日本近代民衆史学(?)の集大成か。 序論 課題と方法 : 書き下ろし 第一章 生活思想における「自然」と「自由」 : 『講座日本思想1 自然』所載 第二章 民俗の…

上林 澄雄(かんばやし・すみお)【著】「日本反文化の伝統」

講談社学術文庫82、1976年。 ・読了。 日本の歴史においてたびたび発生した熱狂的群舞を”踊狂”としてとらえ、これに反政治的・ 反文化的伝統を見出そうとする論考。 ・本日も2冊の厚めの古書を購入してしまった。もっともまだ書店で売っているものだが、 「…

ミシェル・フーコー【著】/中山元【訳】「わたしは花火師です フーコーは語る」

ちくま学芸文庫、2008年。ISBN:9784480091659 ・読了。 (中期)フーコーのエッセンスが手軽に通勤途上でも読めるのが嬉しい。

良知 力(らち・ちから)【著】「1848年の社会史 ウィーンをめぐって」

影書房、1986年。ISBN:9784877140144 ・読了。1848年革命をめぐる論文(前半)とエッセイ(後半)集。

ハンス・マイヤー【著】/岡部仁【訳】「同時代人ベンヤミン」

法政大学出版局叢書・ウニベルシタス443、1994年。ISBN:9784588004438 ・某古書店で見つけて、なんとなく購入、なんとなく読了。

ヘルマン・オームス【著】/黒住真・清水正之・豊澤一・頼住光子【共訳】「徳川イデオロギー」

ぺりかん社、1990年。ISBN:9784831504968 ・じっくりと一週間ほどかけて読了。 どうしてベルギー生まれの日本思想研究者が、このような浩瀚な大著をものすることができるのだろうか。 驚嘆せざるをえない。「本書が、言語上・意味上の困難をこえて参照し再構…

M・モリスン+S・F・ブラウン【著】/秦剛平【訳】「ユダヤ教」

青土社シリーズ世界の宗教、改訂新版、2004年。 ・読了。気軽に読める(数時間で)ユダヤ教の入門書。

井上章一【著】「狂気と王権」

講談社学術文庫1860、2008年。ISBN:9784061598607 ・読了。「セコハンのデータをかきあつめた、やや概説的な」(原本あとがき)本。

渡辺京二【著】「隠れた小径 渡辺京二評論集成〔4〕」

葦書房、1999年。ISBN:9784751207758 ・読了。なお、題名に表記した〔4〕は、正しくはローマ数字の4。 ・宮崎市定、白川静、石牟礼道子、司馬遼太郎や九州在住作家などの歴史・文学エッセイ集。 この人のエッセイの端々にほっとするような暖かさを感じると…

ピエール・ミケル【著】/渡辺一民【訳】「ドレーフェス事件」

白水社文庫クセジュ709、1990年。ISBN:9784560057094 ・読了。 登場人物(もちろんカタカナ名)が結構多く、それら登場人物の出自やら政治的・思想的信条 を知っていないと(知っていないので)、全体を理解するのが困難(理解できなかった)。 したがって、…

イザベル・スタンジェール【著】/吉谷啓次【訳】「科学と権力 先端科学技術をまえにした民主主義」

松籟社、1999年。 ・読了。とは言え、難しかったなぁ。

飛鳥井雅道【著】「日本近代精神史の研究」

京都大学学術出版会、2002年。 ・読了。2000年になくなった著者の単行本に収録されていない論文集。 第一部〜第三部に対して、著者のアカデミズムの同輩たちがそれぞれ解説を書いている。 第一部 近代精神と本居宣長 解説:「近代精神」の系譜(安丸良夫) …

フレッド・アダムス+グレッグ・ラフリン【著】「宇宙のエンドゲーム 誕生から終焉までの銀河の歴史」

竹内 薫【訳】、ちくま学芸文庫、2008年。ISBN:9784480091406 ・読了。久々に自然科学本を読んだ(宇宙本は初めてかも)。 大胆に予測しているという宇宙の<終焉>物語は、専門的な箇所が理解できなくもそれなりに楽しめた。 ・この3連休で3冊(1400…

ヴィクトリア・デ・グラツィア【著】「柔らかいファシズム イタリア・ファシズムと余暇の組織化」

豊下樽彦・高橋 進・後 房雄・森川貞夫【訳】、有斐閣選書、1989年。ISBN:9784641181106 ・読了。 原題は『同意の文化−ファシスト・イタリアにおける余暇の大衆組織』。 イタリア・ファシズムがどのように大衆を組織化したかを「ドーポラヴォーロ」を通して…

上山安敏【著】「フロイトとユング 精神分析運動とヨーロッパ知識社会」

岩波モダンクシックス、2007年。ISBN:9784000271509 ・読了。 ・フロイトとユングがどのように出会い、協力し、確執して別離していくかを、 それぞれの思想的相克と彼らをとりまくヨーロッパ・アメリカの知識人群像を 交錯させながら描く大著。 精神分析は食…

橋川文三【編著】「日本の百年7 アジア解放の夢 1931〜1937」

ちくま学芸文庫、2008年。ISBN:9784480090775 ・読了。 ・この時期は、日本の近代史において「異常」という印象をもっとも強烈にあたえる時代であろう。 それはたんに政治史的な形象としてあらわれた事件の異常さをいうのではなく、それらの事件の主体となっ…

ゲオルク G.イッガース【著】/早島 瑛(はやしま・あきら)【訳】「20世紀の歴史学」

晃洋書房、1996年。ISBN:9784771008359 ・読了。 20世紀の歴史叙述(歴史理論や歴史思想を含む)に関する歴史がコンパクトにまとまっている好著。 本書に書いてあるようなパースペクティブをもって様々な歴史書に接すると読む楽しみが増すかもしれない。 と…

小岸 昭【著】「離散するユダヤ人 −イスラエルへの旅から−」

岩波新書赤489、1997年。ISBN:9784004304890 ・読了。 政治臭を抑え、離散したユダヤ人の足跡をたどる紀行エッセイ。もし、「近代」をなんらかの視点から 認識しようとするなら、恐らくユダヤ人問題(これを帯にあるように”近代500年の裏面”と理解するか ど…

渡辺京二【著】「日本近代の逆説 渡辺京二評論集成〔1〕」

葦書房、1999年。ISBN:9784751207437 ・読了。なお、題名に表記した〔1〕は、正しくはローマ数字の1。 ・本書に収められた明治十年戦争に関する論考は刺激的。 論文「戦後天皇制は可能か」にもハッとさせられた。

若桑みどり【著】「イメージを読む 【美術史入門】」

ちくま学芸文庫、2005年。ISBN:9784480089076 ・読了。 ・ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、デューラー、ジョルジョーネを取り上げているから、 対象はルネサンス期である。描かれた時代のルネサンス史としても面白かった。

カルロ・ギンズブルグ【著】/竹山博英【訳】「ベナンダンティ 16世紀−17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼」

せりか書房、1986年。ISBN:9784796701440 ・読了。 ・ギンズブルグの処女作。彼の「闇の歴史」もそうだったが、専門家ならともかく、小乱読子に とっては、読んでいて冗長さを感じさせる本。決してつまらない内容ではありません、念の為。

三谷 博(みたに・ひろし)【著】「明治維新を考える」

有志舎、2006年。ISBN:9784903426037 ・読了。 ・裏表紙のやや長いコピーが本書を要約している。すなわち、 《明治維新は、日本国内だけでなくアジア・太平洋地域の国際秩序を一変させた。しかし、 それがどんな変革であったのかは実は今でもよくわかってい…

坂部 恵(さかべ・めぐみ)【著】「和辻哲郎 異文化共生の形」

岩波現代文庫学術36、2001年。ISBN:9784006000363 ・読了。カント哲学者?による和辻論。 ・和辻が室町時代の構想力に着眼したのは、歌舞伎の研究動向に大きな貢献をもたらした、 ということは勉強になった。いずれそちらの分野も乱読範囲に組み込むかも・・・・…